住まいの悩みは「全部繋がっている」。エネルギーと家の総合処方箋
2025.12.01 住まいのトラブル・メンテナンス 家庭の省エネ・給湯 管理人

Re 2025 執筆:株式会社 Re 編集部 | 読了目安:約6分
住まいの悩みは「全部繋がっている」。エネルギーと家の総合処方箋
「電気代が高いから太陽光を検討したい」
「窓の結露がひどいからリフォームしたい」
「災害が怖いから蓄電池が欲しい」
これらは一見、別々の悩みに見えます。しかし、私たちRe(アールイー)は、これらを「一つの繋がった課題」として捉えています。なぜなら、家という箱(建築)と、そこで使う電気(エネルギー)は、切っても切れない関係にあるからです。
本日は、私たちが日頃お客様にご提供している解決策(ソリューション)の全体像をご紹介します。単なる商品紹介ではなく、「なぜそれが必要なのか?」「専門家はどこを見ているのか?」という視点を共有させていただきます。
1. 【太陽光・蓄電池】「売る」時代から「使い切る」時代へ
電気代の高騰が続く中、太陽光発電の役割は大きく変わりました。かつてのような「売電収入で儲ける」投資対象ではなく、今は「高い電気を買わないための自衛手段」としての価値が高まっています。
自家消費で買電ゼロを目指す
Reでは、お客様のライフスタイルに合わせて「どれだけ自家消費できるか」をシミュレーションします。ただパネルを載せるのではなく、将来的に電力会社にできるだけ依存しない暮らしへ移行するためのステップとして提案します。
2. 【カビ・結露対策】「暖かい家」の落とし穴を塞ぐ
最近のリフォーム相談で急増しているのが、皮肉なことに「リフォーム後の結露・カビ」です。断熱性を高めて家を暖かくした結果、換気が追いつかず湿気がこもってしまうケースです。
断熱と換気はセットで考える
私たちは、単に換気扇を増やすだけでなく、「建物の呼吸」を整える提案をします。壁の中の結露(内部結露)を防ぐための断熱材の選定や、熱を逃がさずに空気を入れ替える熱交換換気システムの導入など、建築物理に基づいた対策を行います。
「カビが生える=掃除不足」ではありません。多くの場合は「断熱不足による表面温度の低下」と「空気の淀み」が原因です。除湿機を置く前に、まずはサーモグラフィ等で「家のどこが冷えているか」を知ることが解決への近道です。
3. 【光熱費削減】電気とガスの「最適解」を見つける
「うちはオール電化にするべき?それともガス併用がいい?」というご質問をよく頂きます。これに万人に共通する正解はありません。
中立的なシミュレーション
Reは特定の電力会社やガス会社の代理店ではありません。だからこそ、お客様の現在の契約プラン、設備機器(給湯器の年式など)、家族構成を総合的に分析し、フラットな視点で「最もコストが下がる組み合わせ」を診断します。
光熱費削減の隠れた主役は「給湯器」です。家庭のエネルギー消費の約40%は給湯が占めています。古い給湯器をエコキュートやエコジョーズ、ハイブリッド給湯器などの高効率機器に変えるだけで、契約プランを見直す以上の節約効果が出ることも珍しくありません。
4. 【防災・V2H】「もしも」を「いつも」に変える技術
電気自動車(EV)をお持ちの方、あるいは購入予定の方にご提案しているのが、車を「走る蓄電池」として活用するV2H(Vehicle to Home)システムです。
フェーズフリーな備え
災害用に高額な専用蓄電池を買わなくても、EVがあればその大容量バッテリーを家庭用電源として使えます。停電時には車から電気を送り、普段は太陽光で作った電気で車を走らせる。この「我慢しない防災(フェーズフリー)」こそが、これからのスタンダードです。
V2Hの導入には、駐車場から分電盤までの配線計画が重要です。「将来EVを買うかもしれない」という段階でも、新築やリフォーム時に空配管(予備のパイプ)を通しておくだけで、将来の工事費を数十万円節約できることがあります。
5. 総合診断というアプローチ
ここまでご紹介したソリューションは、全て繋がっています。
- 太陽光で作った電気を(創エネ)
- EVや蓄電池に貯めて(蓄エネ)
- 断熱性の高い家で効率よく使い(省エネ)
- 湿気をコントロールして快適に過ごす(健康)
Reでは、これらをバラバラに売るのではなく、お客様の家の状態に合わせてパズルのように組み合わせ、最適な一枚の絵(プラン)を描きます。
「我が家の場合、何から始めるのが正解?」
迷ったら、まずは現状の診断から始めてみませんか?
他社様の見積もり比較や、補助金が使えるかの確認だけでも大歓迎です。
無理な売り込みは一切いたしません。
【参考:公的機関の関連情報】
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断熱リフォームで、快適に健やかに暮らすには?(環境省 COOL CHOICE)
※断熱と健康の深い関係について、分かりやすいデータで解説されています。 -
省エネポータルサイト(資源エネルギー庁)
※家庭でできる具体的な省エネ手法や、最新のエネルギー事情が確認できます。 -
CEV補助金(次世代自動車振興センター)
※電気自動車(EV)やV2Hに関する最新の補助金情報は、こちらが公式の一次情報源です。

蓄電池の選び方で重要なのは「容量」だけではありません。「停電時に家中の電気が使えるか(全負荷型)」や「200V機器(エコキュートやエアコン)が動くか」といった生活維持のスペックです。安いからと飛びつくと、いざという時に「冷蔵庫しか動かない」ということになりかねません。