「工事不要の電源」が、なぜ経営判断として選ばれるのか

2025.12.17 経営・BCP戦略 管理人

工事不要の産業用UPS|工場内のサーバーラック横に設置されたキャスター付き産業用UPS

Re 2025 執筆:株式会社 Re編集部 | 読了目安:約3分

「工事不要の電源」が、なぜ経営判断として選ばれるのか

ここ最近、企業の工場長様や、クリニックの院長先生から、ある共通したご相談をいただくことが増えました。
それは「停電対策はしたいが、大掛かりな電気工事は避けたい」という、非常に現実的なお悩みです。

実は今、そうした声に応える形で、「動かせる産業用UPS(パーソナルエナジー・ポータブル)」への注目が急激に高まっています。
なぜ、据置型の発電機ではなく、あえて持ち運べる「可搬型」を選ぶ企業が増えているのでしょうか?

本日は、製品ページのリニューアルに合わせて、その具体的な導入メリットを経営的な視点からご紹介します。

理由1:「建物」ではなく「備品」として扱える

これは意外と見落とされがちなポイントですが、設備投資を検討する上で大きな違いになります。

一般的な非常用発電機は、地面や建物に固定するため「付帯設備」となり、建物の一部として扱われることが多くなります。
一方、キャスター付きで移動できるこの電源システムは、あくまで「機械装置」や「備品」という扱いになるケースが大半です。

  • 減価償却の期間が変わる: 建物よりも短い期間で償却できるため、早期の損金算入が見込めます。
  • リースの活用: 設備工事を含まないため、通常のコピー機や営業車のようにリース契約が組みやすく、初期費用を抑えられます。

「BCP(事業継続計画)=コスト」と捉えられがちですが、資産の持ち方を工夫することで、財務面でもより柔軟な運用が可能になります。

理由2:レイアウト変更のリスクに強い

「来年、生産ラインが変わるかもしれない」「テナントの契約更新で移転する可能性がある」
そんな不確定な状況下で、配線を固定してしまう設備投資はリスクが高いものです。

コンセントに挿すだけで使える独立電源なら、「今日はAライン、明日はBライン」と、守りたい重要機器に合わせて電源自体を移動させることができます。
変化の激しい今の時代、この「身軽さ」こそが最大のリスクヘッジになると私たちは考えています。

実例:名古屋市「セタクリニック」様の場合

今回のWEBページリニューアルでは、実際の導入事例も分かりやすく図解しました。
その一つが、名古屋市の「セタクリニック」様の事例です。

ここでは、「停電時でも診療を止めない」ためのインフラとして導入されています。

【導入前の課題】
停電が発生すると、電子カルテが止まるだけでなく、最悪の場合は「手術」自体が中断してしまうリスクがありました。
しかし、テナントビルであるため、ビル全体の電気工事を伴う大型発電機の設置は困難な状況でした。

【導入後の変化】
工事不要のポータブル電源を採用することで、休診日を設けることなくスムーズに設置完了。
「手術用医療機器」の他に「電子カルテ」や「通信機器」もバックアップすることで、万が一の際も普段通りに診療・手術を継続できる安心感が生まれました。

自社の環境に合うか、まずはスペック表でチェックを

「うちの工場の、あの機械は動かせるだろうか?」
「サーバーラックの横の隙間に入るサイズだろうか?」

そうした具体的な疑問を解消していただけるよう、製品ページに詳細な寸法や出力スペック、稼働時間の目安を掲載しました。
綺麗な写真を見るためではなく、「貴社の現場で使えるスペックかどうか」を判断する材料として、ぜひ新しいページをご活用ください。

\ リニューアルした製品ページはこちら /

寸法・重量から最大出力まで。
「動く産業用インフラ」の仕様詳細をご確認いただけます。

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※より専門的な技術仕様については、開発元であるメーカー(慧通信技術工業)の公式サイトも併せてご覧ください。
URL: https://www.ieee802.co.jp/ppower-bbank/

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