クリニック瞬停対策|工事なしで医療機器を止めない(ユーザーレビュー)

テナントで工事できない院ほど、0.1秒の瞬停が手術を止めます
停電より怖いのは、手術中に「一瞬」落ちること。
テナントビルは工事や発電機が難しく、選べる手段が限られます。
だからこそ“現場の制約”から逆算し、止めない設計に落とし込みます。
「うちも工事できない」— その条件こそ、対策の“先送り”が最も危険なサインです。
手術中、室内は静かに集中している。そこへ“雷鳴”ではなく、照明の瞬きが来たら——。
医療現場のBCPは、機器のスペック勝負ではなく、「その建物で実行できるか」で決まります。
この記事で分かること:
- 手術中の停電が「医療安全」や「信用」に直結する現場の真実
- なぜ一般的なポータブル電源や据置UPSが、テナントビルでは「不採用」になりやすいのか
- 雷雨で停電した際、現場で「何が起きたか(あるいは起きなかったか)」
医療の質を支える「止まらない」インフラ
医療現場のBCP(事業継続計画)は、機器のスペックではなく「現場の制約」から逆算して選ぶ。
クリニックの瞬停対策とは、まばたきする間(数サイクル〜数秒)の電圧低下でも医療機器や院内システムが止まるリスクを最小化するために、電源の切替遅延と復電時の影響まで含めて設計・運用することです。
参考:中部電力パワーグリッド資料(瞬時電圧低下の定義・影響)
名古屋市北区のセタクリニック様では、1階にスーパーマーケットが入るテナントビルの2階という立地条件もあり、以前から「年に数回の停電や瞬停(瞬間的な電圧低下)」というリスクを抱えていました。
かつて手術中に停電が発生した際、医療用レーザー、生体認証モニター、電気メス、さらには排煙システムまでが完全に停止。手術の継続が不可能になっただけでなく、止血作業にも多大な苦労を強いられました。
さらに医療DXが進んだ現代では、電子カルテや自動精算機が止まることで、待合室に患者様が溢れ、結果としてGoogleの口コミといった「目に見える信用」にまで悪影響が及ぶ事態となっていました。
他の選択肢と比べた結果・・・
※評価軸定義:【無瞬停】切替ラグなし 【導入速度】工事の有無 【運用負担】燃料・点検の手間 【安全性】発火リスク等の信頼性
※表は横にスクロールしてご覧いただけます
| 比較対象 | 無瞬停 | 導入速度 | 運用負担 | 安全性 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| A: 非常用発電機 | × | △ | △ | ○ | 騒音・排ガスがあり、テナントビルでは設置困難 |
| B: 据置型 UPS | ◎ | × | ○ | ◎ | 工事NG・納期・費用の壁が厚い |
| C: 一般的なポータブル電源 | × | ◎ | ◎ | △ | 切替時にPCが落ちる懸念。医療現場では安全面の不安も出やすい |
| D: 今回採用した電源対策 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | 停電時も処置を中断せずに完遂(本記事の事例) |
- お客様名:医療法人浩誠会セタクリニック様(名古屋市北区)
- 課題:テナントビルのため大規模工事が不可。瞬停による医療機器の停止をゼロにしたい。
- 結果:2025年8月のゲリラ雷雨による停電時、手術を中断することなく完遂。
導入後に訪れた「夏のゲリラ雷雨」で分かったこと
停電が起きたのに、現場では“何も起きなかった”。
医療現場において、それは最も価値のある結果です。
復電時のサージまで含め、実運用で検証されたポイントを共有します。
「何も起きなかった」ことこそが、最高の結果では?
導入から間もない2025年8月、名古屋を激しいゲリラ雷雨が襲い、建物全体が停電しました。当時、セタクリニック様では簡易的な手術の最中でしたが、接続されていた医療用レーザーや電気メス、排煙システムは一瞬の瞬きもなく稼働を継続。医師もスタッフも、停電に気づくことなく処置を終えることができました。
通常、復電時には過電流(サージ)による機器故障のリスクがありますが、導入した電源対策の記録上は商用停電の発生以外に目立った異常はなく、電子機器への影響を最小化できたことが確認できました。
ユーザーレビュー
実際に運用して分かった「想定外」の点も、包み隠さず共有していただきました。
- 良い想定外: 「夏場は冷却ファンが回り、音が気になるかも」と聞いていましたが、フロア内での運用では一度も気になったことがありません。
- 悪い想定外(注意点): 重量があるため、掃除の際の段差移動は少し大変です。また、スタッフが掃除の際にコンセントを抜いたままにしてしまう「ヒューマンエラー」への対策も必要だと感じました。
これから導入を検討される医療機関様へ
セタクリニックの院長先生からは、未来の導入者へ向けて以下のアドバイスを頂いています。
「まず、どの機器を何分動かしたいかという『負荷試算』は、プロに任せれば正確に出してくれます。ただ、置き場の確保だけは事前に相談すべきです。開院後の導入だと、意外とスペース探しに苦労しますから。導入後は些細なことでも即座にサポートしてもらえるので、非常に安心しています。」
※技術仕様の詳細や、貴院の機器構成での対応可否は、個別にご相談ください。
貴院の医療機器とDX環境を、停電から守りませんか?
「工事ができない」「納期が間に合わない」という悩みも、当社が解決策を提案します。
- ✅ 所要時間:オンライン相談 30分〜
- ✅ ご用意頂くもの:主要な医療機器の消費電力データ(不明でも可)
- ✅ 提出物:バックアップ持続時間の試算・概算見積シート
※初回ヒアリングおよび概算シミュレーション作成に費用は発生しません。
