アンシラリーサービスかオフグリッドか
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自家消費型太陽光発電が普及し、デマンドのピークカット(1日のうちで最も電気を使う時間帯の電気使用量(ピーク電力)を削減すること)や電気代の削減に寄与している法人/事業者が増えてきました。
その反面、太陽光発電設備を構成するパワーコンディショナ(ソーラーインバーター)が発火炎上したり、パワーコンディショナから出力する電力により周波数が安定せず電力品質も低下し、事業所内のネットワークに障害が発生したり、工場内の工作機械が止まる、或いは故障するといった何らかの不具合や障害が発生している現場も増えているのが現状です。
本来、自家消費型太陽光発電のような発電設備は、送電網と連系するため相互接続された送電システムの信頼できる運用を維持するために、制御区域およびそれらの制御区域内の送電事業者の義務を考慮して、発電機から消費者への電力の送電をサポートするために必要なサービス=アンシラリーサービスの提供を受ける必要があります。
❒ 東京電力-発電設備系統連系サービス(アンシラリーサービス)
上記サイトにも記載されていますが、送配電ネットワークには、電気を送る機能だけではなく電力会社の電源設備と一体になり周波数安定等の電力品質を維持する機能(アンシラリー機能)があります。
本気で再生可能エネルギーの導入を促進するのであれば、公共財である送電網を安全かつ円滑に運用するためにアンシラリーサービスの利用を必須にするか、または送電網から切り離し、オフグリッドするほかないと当社は考えています。
電力品質が低下すれば生産性も下がりますので、良いことは何もありません。