停電でも手術を止めない可搬型UPSで”攻めのBCP”

2025.07.27 クリニック エネルギーインフラパートナー 法人 補助金 パーソナルエナジー・ポータブル BCP ブログ 管理人

はじめに:クリニックにも“事業継続計画(BCP)”が必須の時代

台風・豪雨・地震など自然災害の多発、系統トラブルによる瞬停、さらには計画停電や電力需給ひっ迫。これらは「病院ほどではないから大丈夫」と思われがちな中小規模クリニックにも日常的に影響を及ぼします。特に眼科・美容外科・美容皮膚科・形成外科など、簡易な外科手術を行うクリニックでは、停電は単なる“電気が消える”問題ではなく、医療安全・収益・ブランド価値・法的/倫理的責任に直結します。

そこで今、**可搬型大容量UPS「パーソナルエナジー・ポータブルパワー」を核にしたBCP構築が注目されています。単なる“保険”ではなく、“攻めの停電対策・攻めのBCP”**として、導入メリットは極めて大きいのです。

【クリニックがBCPを導入することで得られる5つのベネフィット】

 1.医療安全性と診療品質の確保

・手術中の電源喪失は、医療事故リスクを一気に高めます。
・電子カルテや生体モニター、レーザー機器、吸引/照明装置など、瞬停でも停止・再起動に時間がかかる機器は想像以上に多い。
・BCPにより「最長○分/○時間までは確実に診療を継続できる」という目安を持てることで、スタッフの判断・行動が一気に明確になります。

 2.診療の中断による売上機会損失の最小化

・停電1回で1日分の手術・施術が延期になると、キャンセル対応・再予約で人的コストも膨らみます。
・予約制クリニックでは、停電=ダブルブッキング・空き枠ロス・患者満足度低下に直結。BCPでダメージを回避/最小化し、結果的に収益を守れます。

 3.ガイドライン対応・法令遵守・保険適正化

・医療機関には、患者安全・社会的責任を果たすための計画や訓練体制の整備が求められています(自治体や専門学会の推奨含む)。
・BCPの整備と運用実績は、監査・行政指導・保険請求などの場面で「やるべきことをやっている」証左になります。

 4.ブランド価値・口コミ評価の向上(集患力アップ)

・「停電でも診療・手術を止めなかった」「患者対応が的確だった」という事実は、口コミ・SNS・プレスリリースで“攻め”の話題化が可能。
・ライバル医院との差別化(ESG経営、地域インフラとしての信頼性訴求)にも繋がり、集患・単価向上・再来院率アップに波及します。

 5.スタッフの心理的安全性・採用力の強化

・突発的な停電時は、最前線で動くのはスタッフです。明確な手順と確実に動く電源があるだけで、不安・混乱・責任の押し付け合いを激減させられます。
・「安心して働けるクリニック」は採用/定着にも効果的。BCPは**“働きやすさ”の裏付け**にもなります。

【停電がもたらす具体的リスクと「RTO/RPO」の考え方】

BCPではRTO(Recovery Time Objective:復旧目標時間)、**RPO(Recovery Point Objective:許容データ損失時間)**の設定が肝です。

・RTO:停電から何分後までに、最低限の診療機能を再開できればよいのか。
・RPO:電子カルテや画像データを、どの時点まで戻せれば許容できるのか(バックアップ頻度)。

可搬型大容量UPSを組み込むことで、RTOを“ゼロ”に近づける(=止まらない)ことが現実的に可能になります。さらに、機器を安全にシャットダウンできる猶予を確保し、RPOを実質的にゼロに近づける設計も可能です。

【なぜ“可搬型大容量UPS”なのか:発電機や据置型UPSとの比較優位】

 1.「すぐ使える」「どこでも使える」可搬性

・手術室だけでなく、受付・処置室・リカバリー室・検査室など、必要地点へ短時間で移動・接続可能。
・災害時には、臨時の避難所・在宅医療現場・関連施設への持ち出しも視野に入れられます。

 2.大容量・長時間駆動で“実運用レベル”に

・拡張バッテリー/並列接続により、手術器具を数時間フル稼働, 電子カルテ端末・Wi-Fi・照明を同時に維持、といった“現実的運用”が可能。
・通常のオフィス向け小型UPSでは到底賄えない負荷をカバーし、発電機の起動待ち/燃料調達といった課題も回避します。

 3.室内使用に最適(騒音・排気・設置規制なし)

・エンジン発電機は騒音/排ガス/燃料管理/点検整備がネック。建物内での使用はほぼ不可能です。
・可搬型大容量UPSはクリーンで静音、**“医療環境に置ける電源”**という点で圧倒的優位。

 4.メンテナンス負荷と総所有コストの低減

・据置型蓄電システムは高額な初期費用・設置工事・点検契約が必要になるケースが多い。
・可搬型は導入も撤去もシンプルで、更新・買い替えも柔軟。投資回収シミュレーションもしやすく、補助金対象にもなりやすい。

【「パーソナルエナジー・ポータブルパワー」が選ばれる理由(優位性)】

ここからは、可搬型大容量UPSのなかでも**「パーソナルエナジー・ポータブルパワー」(以下PEPP)**がクリニック向けに適している理由を整理します。

 1.医療機器も安定稼働させる“クリーン電源”設計

・純正弦波/定電圧・定周波(CVCF)設計で、レーザー機器や顕微鏡、無停電を要求する精密機器にも対応。
・起動時の突入電流にも耐える余裕設計で、「使いたいけれど相性が不安」問題を解消。

 2.“長時間×高出力”を実現する拡張性

・容量(Wh〜kWh)や出力(W〜kW)を段階的に拡張できるため、**「まずは手術室分だけ」「いずれ全館バックアップへ」**という段階導入が可能。
・並列運転や交換バッテリーで、RTO/RPO要件や補助金枠に合わせた柔軟な設計がしやすい。

 3.可搬性と耐久性の両立

・医療現場での移動・設置を想定した堅牢ボディ/キャスター/ハンドルなどの実用装備。
・停電時だけでなく、検診イベント・地域健康フェア・在宅医療支援など“平時の活用”シーンにも転用可能。

 4.導入〜運用まで“まるっと”サポート

・株式会社Reは、BCP視点での機器選定/RTO・RPO設計/訓練シナリオ作成/補助金申請支援まで一貫支援。
・「買って置いておくだけ」ではなく「使えるBCP」にするための伴走が可能です。

 5.“攻めのBCP”としてのPR設計が可能

・PEPP導入ストーリーを、クリニックのブランド資産に転換するノウハウ(サイト/SNS/プレスリリース/口コミ活用)が社内に蓄積。
・停電対策が**“集患・信頼構築・差別化”**の武器になることを、具体的なコンテンツ制作まで含めて支援します。

【投資対効果(ROI)の見える化:保険ではなく“利益を生む設備投資”へ】

・1回の停電で失う手術料・施術料・スタッフ人件費・再予約管理コストを想定し、損失回避額=投資回収期間を提示可能。
・集患・口コミ向上・ブランディング効果も加味すれば、単純なペイバック以上のリターンが見込めます。
・補助金・助成金が利用できれば初期コストを圧縮し、キャッシュフロー負担も軽減。“導入しない理由”をなくす提案ができます。

【導入ステップ(例)】

1.現状ヒアリング/BIA(重要業務分析):手術時間・機器・RTO/RPOを整理
2.システム提案・容量設計:手術室/電子カルテ/通信環境など、優先度別に必要容量を算出
3.補助金・申請サポート:条件適合可否のチェック、書類整備
4.納入・設置・運用訓練:停電時手順書と定期訓練で“使えるBCP”に
5.広報・ブランド活用支援:導入事例記事、院内外への告知、スタッフ教育

【よくある質問(FAQ)】

Q1. 医療機器メーカー保証は大丈夫?
- PEPPは純正弦波出力で、一般的な医療機器要件を満たす電源品質を提供します。個別機器については事前検証を行い、安全を担保します。

Q2. 何時間持つの?
- 使う機器と出力によって変わります。設計段階で「○○W負荷で△時間」という具体値を算出し、必要に応じて拡張します。

Q3. 発電機の方が安いのでは?
-屋内使用不可・燃料管理・騒音・排ガス・月次点検などの運用コストやリスクを考慮すると、PEPPは総所有コストで優位なケースが多いです。

Q4. 置き場所や安全性は?
-キャスター付きで狭いスペースにも設置可能。安全設計を徹底し、消防法・内装制限等も個別に確認いたします。

【まとめ:停電対策は“止めない医療”と“選ばれるクリニック”を両立させる】

可搬型大容量UPS「パーソナルエナジー・ポータブルパワー」を核としたBCPは、

・医療安全・収益維持・スタッフ安心という“守り”
・ブランド強化・口コミ向上・差別化という“攻め”

を同時に実現します。
停電や瞬停が起きた瞬間に初めて価値がわかる——では遅すぎます。“起きる前に備える”ことが、患者・スタッフ・地域社会、そしてクリニックの未来を守る最善の投資です。

▶ まずは“止められない業務”の洗い出しから

・「うちの手術はどのくらいの容量が必要?」
・「補助金は使える?」
・「BCP文書や訓練マニュアルもまとめて頼みたい」

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