スターリンク×可搬型大容量UPS「パーソナルエナジー・ポータブル」新サービス開始のご案内
2025.09.01 停電対策・通信BCP NEWS&TOPICS 停電対策・BCP 管理人
止めない通信 × 止めない電源
スターリンク × 可搬型大容量UPS
「パーソナルエナジー・ポータブル」
新サービス開始のご案内
株式会社Reは創業12年目のスタートに合わせ、衛星インターネット「スターリンク」と 可搬型大容量UPS「パーソナルエナジー・ポータブル」(以下、PEP)を組み合わせた “止めない通信設計”の新サービスをローンチしました。電源と回線の冗長化を一体で実装し、 停電・瞬停・回線断でも業務を止めない現場を、短工期で立ち上げます。
このサービスでできること
電源の冗長化(PEP)と回線の冗長化(スターリンク)を“通信装置一式”にまとめて実装。 デュアルWAN・VLAN分割・自動フェイルオーバーを前提に、Wi-Fi/VoIP/業務SaaS/遠隔監視を停電時も継続させます。 固定回線の障害・災害・停電に強い「動くBCP」を最短半日〜1日で構築します。
対象業界(5分野)
- 医療・クリニック:臨時の接種会場・仮設診療所・院内ネットワークのバックアップ
- 製造業:ライン/SCADA/検査機の継続通信・保全チームの移動拠点
- 証券取引・トレーディング:コミュニケーション/BCP回線の維持(執行系は固定優先)
- 行政・自治体:災害対策本部・避難所・移動指令の即時開通と来場者Wi-Fi
- 食品・コールドチェーン:温度監視・在庫/受発注のオンライン化・仮設売場/イベント
技術背景や“なぜこの二刀流が効くのか”は、解説記事 「スターリンク×可搬型大容量UPSが最強タッグな理由」 もあわせてご覧ください。
参考リンク: スターリンク公式サイト
設計コンセプトと標準アーキテクチャ
① デュアルWAN+VLAN分割
固定回線(光)を一次・スターリンクを二次回線に設定。ヘルスチェックで自動切替し、 アプリ/部門ごとにVLANを分けます(例:ミッションクリティカル/業務システム/管理/来訪者)。 コアSW・デュアルWANルータ・AP・衛星電源/ルータ/Dishへの給電はPEPで一括。 「通信装置一式の無停電化」により、停電でもネットワークを維持します。
② “運べる冗長化”——可搬ユニット化
PEPはkWh級の実用容量を備え、瞬断吸収と高速切替でルータ群や衛星端末の再起動を防止。 可搬一式はケースに封入し、「箱から出して15分以内に通信開始」をPoC合否基準に設計します。 常設・仮設・移動の三態運用を想定し、演習で“本番の速さ”を作る運用まで伴走します。
要点:「エリア内 × 電源確保」でスターリンクは真価を発揮。そこにPEPを重ねると、回線と電源の シングルポイント障害を同時に潰すことができます。
業界別・“止めない現場”の作り方(抜粋)
医療・クリニック
電源品質の乱れや停電は、受付/電子カルテ/検査機の“再起動待ち”を引き起こします。院内は固定回線を一次に保ちつつ、 仮設の診療ブースや臨時接種会場には可搬一式で臨時ネットワークを展開。VoIP・電子カルテの暫定運用を確保します。 検診車・臨時のPCR拠点・災害医療支援などの“現地立ち上げ”にも適しています。
製造ライン/保全
ラインは「止めない」が最優先。固定回線+LTE/5Gの多重化に加え、SCADA/PLC/検査機を載せるネットワーク群へ PEPでクリーンな正弦波を継続供給します。停電時は工程/品質/保全の中核端末へ段階給電、保全チームは可搬一式を持って 現場へ出動し、切替/復旧を指揮。防塵・耐候・ケーブル長・保護等級も仕様化します。
証券取引・トレーディング
低遅延を要求する注文執行系は固定回線を維持し、スターリンクはBCPコミュニケーション (音声会議/社内チャット/BCPポータル/在宅BCPキット)に限定。切替ルール・ログの保全・ 執行系との分離を設計に折り込みます。ネットワーク/音声/重要端末は60–120分の無停電化を目標にし、段階給電で優先順位を運用へ落とします。
行政・自治体
災害対策本部・避難所・移動指令所の即時開通が目的。多数端末/マルチポイント/VoIPが成立する設計とし、 可搬セットは15分以内に通信開始をPoC合否基準に設定します。避難者名簿や物資管理のオンライン化、 来場者Wi-Fiの提供、ドローン映像共有、衛星電話との連携まで一気通貫でサポートします。
食品・コールドチェーン
冷蔵/冷凍庫の温度監視・在庫/受発注端末の継続運用・移動販売/仮設売場の通信確保が主眼。 バックヤードのネットワークをPEPで無停電化し、売場側はスターリンクで迅速に立ち上げ。 モバイル回線と衛星の使い分け、発電機連携での長時間運用も設計に含めます。
導入フロー・工期目安・参考価格
導入フロー(最短)
- W0:無料相談・概算提示
- W1:現地調査(有償)→ 設計・正式見積
- W2–3:発注・資材手配・工程調整
- W3–4:施工(半日〜1日)→ 初期設定・フェイルオーバー試験・引渡し
- 以降:点検/保守(任意:年1回以上)
PoC(検証)合否基準の例
- 可搬セットの設営〜通信開始が15分以内
- 同時接続50–100端末の安定性、VoIP音質(MOS)評価
- 固定断→衛星の自動切替120秒以内、稼働率99%相当の実績確認
参考価格レンジ(税込の目安)
- 調査:¥16,500(法人詳細:¥38,500)
- 基本工事(スターリンク):手すり/壁面(〜5m)¥89,650〜/屋根上 ¥119,900〜/軒越え壁面 ¥106,150〜
- 追加:マスト延長〜1.8m ¥4,400(足場併用¥11,000)/壁内 ¥5,500/屋根裏 ¥11,000/高所(7m〜)¥16,500
- UPS:PEP 3kW/1.6kWh 参考定価 ¥2,300,000(税別)※構成で変動
注意:トレーディングの注文執行系は一次回線(固定)を維持し、衛星はBCPコミュニケーション用途に限定します。 監査ログの保存・分離、切替ルールを設計に含めます。
主なリスクと対策
- レイテンシ:業務別に許容値を定義。執行系は固定限定/衛星はBCPに限定。
- 悪天候:マスト延長・固定強化・風雪対策を計画。
- 人的要因:簡易手順書(ラミネート)と定期訓練で運用を標準化。
- 電源不足:PEP+発電機連携、重要機器を優先する段階給電。
提供メニュー(例)
- ライト:既存回線+スターリンクのデュアル化、PEPは通信装置のみを無停電化
- スタンダード:VLAN分割・AP追加・可搬一式化、演習1回付き
- モバイル拠点:車載/移動箱に封入、電源・衛星・ルータの15分開通
- エンタープライズ:拠点間のSD-WAN/VRRP、監査ログ設計、在宅BCPキット配備
- PoC/短期レンタル:試験構成の短期利用・効果検証の伴走