固体電池ポータブル電源「YOSHINO」徹底特集――安全・長寿命・軽さで“備えと日常”をアップデート
2025.08.26 固体電池・次世代電池 停電対策 管理人
固体電池ポータブル電源「YOSHINO」徹底特集――安全・長寿命・軽さで“備えと日常”をアップデート
停電・災害への備えはもちろん、ベランダや庭先での家電利用、キャンプや車中泊、在宅ワークのバックアップまで。
固体電池ポータブル電源の新潮流「YOSHINO」は、安全性・長寿命・軽量性の三拍子で、従来型ポータブル電源の常識を刷新します。
本稿では、実機写真とともに特長・活用シーン・仕様ハイライト・導入の勘所を、BtoC(個人)を主対象、BtoB(簡易BCP)もカバーしながら詳しく解説します。

YOSHINOが変える「備え」の基準――固体電池という選択
一般的なポータブル電源の多くはリチウムイオン系(NMC)やリン酸鉄リチウム(LFP)を採用します。これらも成熟した選択肢ですが、 固体電池は電解質が“固体”であることから、液漏れや熱暴走(サーマルランナウェイ)に対してより高い抑制特性を持つのが最大の魅力です。 結果として、より高い安全性・高エネルギー密度・長いサイクル寿命・軽量化を同時に実現しやすく、家庭用・個人用途のみならず、 事業継続(BCP)の観点でも相性が良い電源アーキテクチャだと言えます。
YOSHINOのキーメリット(要点)
- 安全性:固体電解質により内部安定性が高く、厳しい環境でも扱いやすい設計。
- 長寿命:サイクル寿命4,000回以上(※公開イメージより)。長期使用の経済性に寄与。
- 軽量性:同容量帯の従来機種と比べ軽量化を志向。持ち運びやすさが日常活用の頻度を高めます。
- 高出力:定格2,000Wで多くの家電・工具に対応(※公開イメージより)。
- 保証:製品5年保証(※公開イメージより)で長期運用の安心感。
仕様ハイライト(公開イメージより抜粋・要約)
弊社イベント告知ページなどで掲載の画像から読み取れる代表値をまとめると、容量 1,326Wh/定格 2,000W/サイクル寿命 4,000回+/使用寿命 10年/安心保証 5年が確認できます。 生活家電や電子機器の多くをカバーしながら、長く・安心して使い続けられるポータブル電源という立ち位置です。

接続の自由度――家電からIT機器、工具まで
出力インターフェースは、ACコンセント/USB-C(PD)/USB-A/DC/車載12Vなどの構成(機種により異なる)で幅広い機器をカバーします。 ノートPCやモバイル端末はもちろん、IHケトル/調理家電/ドライヤー/電子レンジの一部、DIY工具といった“瞬間的にパワーを要する機器”にも余裕を持って対応できるのが定格2,000Wの強み。 さらに、急速充電と静音性を両立した設計で、夜間の充電や集合住宅でも扱いやすい点も好評です。
充電の選択肢
- 家庭用100Vコンセント:最も手軽。帰宅後に挿すだけ。
- ソーラーパネル:停電・アウトドアでの自立運用に有効。日射状況に左右されるため、容量計画は余裕を見て。
- 車載充電:移動と同時に充電。車中泊・遠征の心強い相棒。

“非常時に強い”は“日常にやさしい”――YOSHINOが選ばれる理由
1) 家庭の停電対策:冷蔵庫・通信・照明・在宅ワークを守る
停電時に最優先したいのは、冷蔵庫・通信機器(ONU/ルーター)・照明・スマホ/PCの確保です。 YOSHINOクラスの出力があれば、これらの同時運用が現実的になります。とりわけネット接続とPCのバックアップは、在宅勤務や緊急情報の入手に直結。 “止めない暮らし”を支える分散電源としての価値は、平時の利便性にまで波及します。
2) アウトドア&車中泊:静か・クリーン・取り回しが良い
発電機に比べて排気・振動・燃料管理のストレスがなく、静音・ゼロエミッションで扱える点は、近隣や家族への配慮という意味でも大きなアドバンテージ。 固体電池の軽さは積み下ろしの負荷を軽減し、「使う場面が増える=投資回収が速い」という良循環を生みます。
3) クリニック・小規模オフィスの“簡易BCP”に
電子カルテ/ルーター/監視系/受付の照明・端末など、“最低限止めない”範囲のバックアップ電源として、YOSHINOは現実的な選択肢です。 固体電池の安全性と長寿命は、保管中心・稼働は限定的になりがちなBCP用途で真価を発揮。さらに イベント会場(9/6・7)では実機に触れていただけます。即売にも対応予定です。
導入設計の要点――“足りる・運べる・続けられる”を数で担保する
① 容量設計:優先機器の消費電力×使用時間で逆算
例)冷蔵庫(運転平均150W)+ONU/ルーター(20W)+照明(LED 20W)+ノートPC(充電60W)を同時運用したい場合、概算で250W前後。 1,326Whの容量なら“単純計算で5時間以上”が見えてきます(実際は起動電力・変換ロス等を考慮)。 「まずは最優先を確保」→「必要に応じて追加」という段階導入が現実的です。
② 出力設計:起動電力と同時利用の上限をチェック
電動工具やモーター機器は立ち上がりで瞬間的に大きな電力を要します。定格2,000WというYOSHINOの余力は、「不意のブレーカー落ち」を回避しやすい安心材料。 ただし、同時に大消費機器を複数運用する場合は合算の上限を超えないよう計画しましょう。
③ 充電計画:AC+ソーラー+車載で“分散”を
災害時は「どの電源が先に使えるか」が読めません。AC・ソーラー・車載の複線化により、回復が早いルートから順に充電できる体制を作っておくと復旧が早まります。
④ 安全運用:熱環境・換気・ケーブル管理
固体電池は安全性が高いとはいえ、高温多湿・密閉・直射は避け、放熱と換気に配慮を。ケーブルの踏み付けやコネクタの緩みも事故のもと。 “家族が触れても安全”なレイアウトとルール作りが、長く快適に使うコツです。
「買って終わり」にしない――日常で“使うから”備えになる
非常時だけの装備は、置き場と費用の負担になりがちです。YOSHINOは軽く・静かで・汎用性が高いので、日常の電源拡張としても活躍します。
- ベランダ家電・ベランピング:延長コード不要でホットプレートやプロジェクター。
- 庭先・ガレージ作業:電源のない場所で工具・照明をスマート運用。
- 非常食の温めやアウトドア調理:煙や臭いを抑えたい時もクリーン。
- 在宅ワークの安心:瞬断でルーターが落ちても、バックアップ運用で会議継続。
よくある質問(Q&A)
Q1. 発電機と悩んでいます。何が違いますか?
発電機は燃料を使って“発電”するため長時間運転に向きます。一方、YOSHINOのようなポータブル電源は“蓄電”して使う装置。 静音・排気なし・屋内OKという扱いやすさで、生活空間や集合住宅との相性が良いのが特徴です。
Q2. どのくらいの期間使えますか?
画像情報ではサイクル寿命4,000回+/使用寿命10年が確認できます。使用条件により変動はありますが、長期運用に向く設計であることが分かります。
Q3. 医療機器や重要設備に使えますか?
YOSHINOは固体電池採用で高い安全性と携帯性を備えますが、 生命維持装置・手術関連機器・工場の重要設備などのクリティカル負荷を単体で賄う用途には適しません。 これらは無瞬断・二重化・保守監視を前提とした電源設計が必要です。
重要設備での本格冗長化は、可搬型大容量UPSのご検討をおすすめします。
可搬型大容量UPS「パーソナルエナジー・ポータブル」 は、
(例)常時インバーター方式での無瞬断切替、 大容量出力、長寿命設計、監視・保守までを見据えた
クリティカル負荷向けの電源ソリューションです。
- 無瞬断(オンライン/常時インバーター方式)で瞬停・停電時も出力を継続
- 負荷二重化や回路分割など、冗長化設計に対応しやすい構成
- 可搬型で工事負担が少なく、設置・レイアウト変更が容易
- 監視・点検などの運用も含めたご提案(要件定義に沿って設計)
YOSHINOはノートPC・通信機器・照明など非クリティカル負荷の停電対策や、
非常時の補助電源としての併用に好適です。
施設全体の無瞬断化・BCP設計は、要件(負荷容量・優先度・バックアップ時間・設置制約)を伺い最適化します。
イベントで“触って実感”&即売も:9/6(土)・7(日) 名古屋
「まずは実物を見て、静かさ・サイズ・操作性を確かめたい」という方は、 みんなでBOUSAIキャラバン(9/6・7@LIXILショールーム名古屋)へどうぞ。 弊社ブースではYOSHINOの体験に加えて、停電対策やBCP観点の電源設計について個別相談も承ります(即売にも対応予定)。