テナント型クリニックでも突発停電で手術完遂、災害時も事業継続と地域貢献はできる
2025.10.24 医療DX 医療・クリニック 停電対策 管理人

本文はテナント型クリニックでの導入・術前シミュレーションに基づく実務的見解です。可搬型大容量UPS×CVCF= パーソナルエナジー・ポータブル(PEP)(以降「PEP」)© Re 2025 / PEP
テナント型クリニックでも突発停電で手術完遂、災害時も事業継続と地域貢献はできる。
クリニックモールや商業ビルなどのテナント型で日帰り外科手術(眼科・美容外科/皮膚科など)を行うクリニックでも、平時は手術を完遂、非常時は持ち出すなどして最長72時間の継続給電で事業継続と地域貢献が可能に。
建物の電気設備を触らずにテナント内で完結。可搬型大容量UPS『パーソナルエナジー・ポータブル』(以下、PEP)で対応。電波が確保できる場所ではStarlinkを併用し通信も二重化し通信BCPも実現します。
まずは30分(オンライン)で“止められない機器”の相談から。
体験談
テナントでも建物設備を触らずに、PEPで無瞬停×72時間無停止を実現。通信は電波が取れる場合のみ衛星を併用し、術式に合わせた順次投入でリスクを最小化します。
現場の落とし穴
- VA表記だけ選定:立上げで顕微鏡が落ちる。→ 突入電流×起動順序で再設計。
- 床荷重の見落とし:一点荷重でNG。→ モジュール分散+ルート計画。
- “最後の15m”問題:手術室とNWが離れて仮配線が危険。→ 優先盤など個別設計。
おすすめし辛いクリニック
- 術前シミュレーションを実施できない。
- 責任者と代理の2名体制が作れない。
執筆:株式会社Re|髙橋
テナント型の制約と解決の方向性
床荷重への配慮
据置型UPSは大型の場合、長時間バックアップを可能にする反面、床荷重の検討が必要です。PEPはモジュール分散+キャスター付きで負荷を分散し、設置位置の最適化を容易にします。
ビル側設備に配慮が必要な場合
据置型UPSは建物設備と統合しやすく大容量の保護に適します。一方、テナントでは建物や共用設備の変更が難しく、PEPはテナント内完結(専用回路)で長時間の無停電化を実現できます。
スペース/熱/保守動線
据置型UPSは専用室や常設スペースで安定運用に向いています。一方、PEPは省スペースかつ可搬型で診療動線に合わせやすく、将来のレイアウト変更や移転にも柔軟に対応します。
なぜ“1分が重い”のか
術中の瞬停・瞬断は、麻酔器・手術顕微鏡・陰圧・画像/照明・電子カルテ・決済や予約まで波及します。復帰に数分〜十数分、場合によっては再実施や患者説明が必要となり、医療の質と評判を同時に損ないます。
- 通信停止は連絡遅延・決済不能・予約停止に直結
- DX/一元管理は効率化の一方、「止める力」を弱める副作用
- 非常時は地域の「初期救護/情報拠点」としての機能期待が上昇
解決策:PEPで無瞬停+72時間、通信も止めない
常時インバーター給電UPS×定電圧・定周波数で対応
停電時も切替なしで出力を保持。顕微鏡・麻酔器・陰圧装置など機器仕様に合わせて設計します。
可搬型×蓄電容量カスタム
導入後もホットスワップで容量拡張が可能。外部発電の取り込みにも対応します。
非リチウムで安全性と運用性を両立
非リチウム(AGM)により、輸送・保管・院内運用のハードルが低く、輸送の国際認証(陸海空)で搬送も安心。
通信の二重化(都市部でも通信環境に問題がない場合)
Starlink+既存回線の二重化で、電子カルテ・決済・予約・連絡を継続。リモート保守・見守り(オプション)に対応。
まずは概算費用を問い合わせてみる
テナント型クリニックならではの停電トラブル事例
- 商業施設の全館停電で臨時休診・連絡不可: 非常灯のみ点灯、検査機器・電子カルテ・空調が停止。 サトウ眼科(つくば市)
- テナント側の緊急停電で午後休診: 医療モール等で同時に影響。公式お知らせとして告知されたケース。 国分寺さくら眼科
据置UPSとPEPの適材適所(テナント型クリニックの場合)
- 目的とスケール:据置型UPSは建物設備と統合し大容量・長時間バックアップに適します。PEPはテナント内完結・工事不要で導入しやすく、必要容量から段階導入が可能。
- 床荷重:据置型UPSは大型の場合、長時間化の反面で床荷重の検討が必要。PEPはモジュール分散で負荷分散しやすい。
- 柔軟性:据置型UPSは常設設備として安定運用向き。PEPは可搬型でレイアウト変更・移転・非常時の電源移動に柔軟。
- 拡張・長時間化:据置型UPSは大容量構成と専用室運用で計画的な長時間化に適合。PEPはホットスワップで容量追加、外部発電取り込みで運用延伸。
- 電源品質:いずれも機器仕様に合わせて設計可能。PEPはUPS×定電圧定周波数によりテナント内でも医療機器要件の電源品質を実現。
- 費用対効果:据置型UPSは専用室・長期使用前提の施設で有力。PEPは工事・ビル調整・占有スペース・将来変更コストを含めるとテナントで有利になりやすい。
テナント型クリニック 導入の進め方(3ステップ)
1) 現状把握:止められない機器リスト化(30分)
麻酔器・顕微鏡・陰圧・画像・通信・決済の優先度と必要時間を棚卸し。
2) 設計:負荷×時間=蓄電容量と系統設計
UPS×定電圧定周波数で医療機器ごとの要件に合わせ、Starlink等の通信二重化を設計。
3) 実証:術前シミュレーション&非常時の訓練
無瞬停を現場で体験。非常時は地域貢献メニュー(携帯充電/通信開放)も設計。
よくある質問
テナントでも導入できますか?
はい。テナント内完結で導入可能です(専用回路推奨)。建物設備を触ることなく運用が可能です。
術中に本当に“無瞬停”ですか?
はい。常時インバーター給電方式のため、切替による瞬断がありません(切替時間 0ms)。
既存の据置UPSと併用できますか?
併用可能です。院内のUPS×UPSは推奨できないため、回路を切り分け機器仕様に合わせてUPS×定電圧定ア周波数で対応します。
Starlinkが使えない立地でも大丈夫?
既存回線の冗長化やLTE系のバックアップで設計します。衛星は都市部で電波が確保できる場合に併用します。
保守・見守りはありますか?
はい。リモート保守・見守り(オプション)に対応しています。見守りPCにメールで通知が可能で、定期点検と運用ガイドも併用します。
院内共有に最適なPDFをご用意しています(全2ページ)。
