停電による被害は電力会社の責任ではありません

2018.09.10 ブログ 管理人

台風21号の影響により関西電力管内で最大約170万戸、中部電力管内で約60万戸が停電。北海道胆振地方を震源とする震度7を記録した地震においては、北海道全域の約295万戸が停電(全道停電)しました。

改めて確認しておきたいこととして、停電により

例え、氷が解けてスケートリンクが使えなくなっても
例え、冷蔵庫の中身が腐ってしまっても
例え、赤ちゃんのミルクが作れなくなっても
例え、携帯の充電が切れても
例え、命を救う場である病院が機能しなくなっても
例え、商売ができなくなって会社が潰れても
例え、社員をクビにしないといけなくなっても
例え、その家族を路頭に迷わせることになったとしても

需要家である我々の責任です。
企業であれば、創業者だろうが雇われ社長だろうがすべて経営者の責任です。

電力会社の責任ではありません。

 

お前何言ってんだ。ふざけるな!と思われるかもしれません。

そんな方々には「我々の父親母親世代が決めてきた法律をご存知ないのでしょうか。」とお伝えしたいと思います。

 

北海道の地震では、「原発が動いてさえいれば全道停電は避けられた」と仰るいわゆる専門家と呼ばれる方々もいます。あながち、これは間違いではないように思います。

なぜなら、元々はオフグリッドが当たり前だった日本全土が高度成長期に差し掛かり、電力需要の増大を原子力発電という救世主が登場したことにより下支えし、送電網が整備され、今日に至っています。

日本国内における送電網は、あくまで原子力ありきの設計となっており、東日本大震災以降それまでバッファの役割をになっていた火力発電に負荷をかけることにより何とかここまでやってこれました。

ところが、これまで大きな地震がなかったからでしょうか、夜間は昼間にピーク運用する発電所は停止し、ベース電力で賄われているようですが、そのベースとなる苫東厚真火力発電所が地震により緊急停止したことで、他の同期発電機や発電所が周波数同期を外れ、ブラックアウトに陥ったようです。

このような緊急時に備えて揚水発電機は機能すべきですが、止まっていました。なぜか。原子力発電所が止まっていたから。

 

ではなぜ?原子力発電所は止まっていたのでしょうか。
今、原発を止めているのは誰でしょうか。
いやその前に、原発を救世主としたのは誰でしょうか。
そして事故があると、原発を危ないと言っているのは誰でしょうか。

 

いや、でも原発は危ないですよ。好きではありません。これもくどい様にお伝えしておりますが、改めて勘違いされたくありませんので、我々は、脱原発や反原発ではありません。

「そんなこと」のために、パーソナルエナジーがある訳ではありません。ましてや災害対策のためにオフグリッドを広めようとしている訳ではありません。

 

いい加減、国や何かに頼らなくても、自分たちで電気は作れるし、命を守ることはできます。

災害がある度、怒りがこみあげてきます。
自分自身に反逆を。
Let’s OFF GRID.

 

改めまして、この度の台風21号および北海道胆振地方を震源とする震度7を記録した地震において被災された方々に於かれましては、心よりお見舞い申し上げます。

一日も早く日常が戻ります様お祈り申し上げると共に、帰らぬ人となった方々に胸を張って報告が出来るよう、コツコツコツコツと、身近なところからやっていきたいなと思う次第です。

 

株式会社Reは、愛する子供たちの為に、社員の為に、その家族の為に、社会の為に、自律した社会を目指す父ちゃん母ちゃんの味方です。

 

2018年9月10日 株式会社Re 代表取締役 髙橋聡一郎

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