停電(災害)対策を理由に蓄電池の導入を検討中の方へ

2019.10.10 ブログ 管理人

千葉県を中心に大きな被害をもたらした台風15号以降、主に停電対策として住宅用蓄電池の導入に関してとても多くのお問い合わせをいただいております。

その際、いろんな観点からお話をさせていただくので毎回長電話になってしまいます。今後もお問い合わせが増えることが予想されますので、予めこちらに我々の考えをシェアさせていただきます。
ご縁があってこちらに辿り着いた方は、少々長くなりますがこちらをご覧になっていただいた上で、お問い合わせ頂けますと幸いです。

1.住宅用蓄電池の機能をしっかり把握してから導入を

今回の千葉県を中心とした大停電において、実際にメーカー限らず下記のような事象が起こりました。

・太陽が昇ってきて発電しても充電しない
・電力会社が復旧しても動かない
・停電復旧したら逆に止まった

これでは大金をはたいて購入した蓄電池の意味がありません。しかしながら、これらは製品の問題ではなく、使用する側の問題であることがほとんどです。製造したメーカーに非はなく、技術的には起こり得る現象です。
こうならないために、蓄電池の特性や機能を理解した上で使用する必要があります。事前に営業マンから説明がなかったからと言って、すべて営業マンが悪い訳ではないのです。

しかしながら、その営業マンがこうした機能的な部分を理解していない場合もあり、もしかしたら「知らない」から「言えない」場合もあるかもしれません。

ざっくり簡単に説明しますと、平均的にどの製品も蓄電残量10%になると放電を停止し、充電されるまで動きません。問題はここから先で、今回の長時間にわたる停電および太陽光発電があっても十分な日照(発電)が得られない場合、いつまで経っても充電されないまま、蓄電池本体の待機電力を消費することによって蓄電残量が0%になってしまいます。
そして、過放電により完全にエネルギーを失います。こうなったしまった場合、再起動では起動せず、サービスによるメンテナンスを必要とし有償対応となる場合がほとんどです。そしてその費用を営業マン(販売会社)かエンドユーザーどちらが負担するかで大きな問題に発展してしまいます。

対策として、蓄電残量が10%になり放電を停止し、かつ充電が開始されるまで相当の時間を要する場合は、使用者が蓄電池本体の電源を停止する必要があります。

面倒でしょうか?難しくてわからないですか?
被災した時には、近くの頼れる電気屋さんや販売店も同じように被災しています。皆さん同じように家族がいて、まず守るべきものを優先しています。

ご自身が一生懸命働いて稼いだお金で購入した蓄電池だと思います。ぜひ一度ご自身でお調べいただいてやってみてください。案外そう難しくはありません。

2.停電対策にいくら払えるか?

当社の販売価格の場合、現在公表しているラインナップの中で、最も高いもので200万円(税抜)します。安いもので75万円(税抜)。
㈱Re 販売価格一覧表 191004

そこで一つ、お考えいただきたいことがあります。

・例えば夫婦と子供2人いたとして、近くのビジネスホテルに一泊いくらで泊まれますか?
・200万あるとしたら何泊できますか?75万あるとしたら。。。
・電気もあってお風呂に入れてトイレも専用でプライベートも確保できるホテルに。

多少遠くても電気もあってお風呂に入れてトイレも専用でプライベートも確保できるのなら、一時的な「停電疎開」も十分選択肢として有効ではないでしょうか。もしご実家やご親戚、頼れるご友人がいらっしゃれば尚の事。

いや、仕事や学校もあるし、家からは離れられない。。。選択肢は蓄電池だけでしょうか?ちなみに、これだけの予算でどれだけのUPS(無停電電源装置)が買えるか一度調べてみてください。

また、念の為にオフグリッド®独立電源システム「パーソナルエナジー®」は蓄電池ではなく独立できる電源です。電力会社の系統電力に依存することなく自立することができる設備であり、住宅用蓄電池とは同列で比較できる製品ではありません。

3.じゃあ何のために蓄電池を。。。

今のところ、固定価格買取制度を利用して太陽光発電をされている方が、買取10年を終了した後の買取価格が8円前後になりますので、だったら余剰電力を蓄電池に貯めて使った方が得だねということで採用される場合がほとんどです。

所謂卒FIT(2019年問題)ですね。もちろんオフグリッドはできません。

ここまで、停電(災害)対策を理由に蓄電池の導入を検討中の方へ、我々の考えを書いてきました。もちろん意見を押し付けたい訳でもなく、そうでない方が間違いだと言いたい訳でもありません。
ご自身が働いて得た収入を使い導入した蓄電池を活かすも殺すも、結局は自分に跳ね返ってきます。ぜひじっくりとご検討いただければ幸いです。

 

ということで、ここに来て猛烈な台風19号が日本列島に向かっています。

千葉県を中心に台風15号で被害を受けたエリアでは、もはや「非常事態宣言」レベルです。空振りは結果論ですので気にせず、台風19号からは逃げた方が賢明です。

遠方にご実家やご親戚、ご友人がいればそちらへ、当てがないなら西日本へ旅に出るぐらい、今回の台風19号はそこに居ない方がいいです。 一家の大黒柱も、踏ん張り切れる相手じゃありませんので、家族の命を守るのが一番。ここは判断すべきとこです。

兎にも角にも、命が一番。ご無事を祈っています。

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